猫だより

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2004年3月4日

■2匹目の猫

マーボがあまりにやんちゃなので遊びにつきあう我々もくたくただ。そこで我々は、マーボにも猫の友達がいるといいのではないかと考えた。マーボの友達、略してマボダチ。子猫の少ないシーズンだが、里親募集サイトをまめにチェックし、先日ついに2匹目の子猫をいただいてくることができた。

1日目

子猫のいるお宅にうかがう。綺麗な毛色の猫(クラシックタビーやスポッテッドタビー?)がいろいろいて迷ったが、最終的に、マーボに似た系統の和風顔をした三毛の女の子を選んだ。きっと相当な美人猫になると思う。「ユズ」という名前をつけた。

家に連れ帰り、ケージの中に入れたままマーボと対面させる。ユズは、1時間あまりのドライブの疲れのせいか、おびえているせいか、ケージの奥でまったく動かない。マーボが興味津々でケージに入りたがるので、入れてやると、マーボはまずユズの耳のあたりをぺろぺろ舐めた。ユズは反応しない。次にマーボはユズの目のあたりをぺろぺろ舐めた。ユズの反応なし。続いてマーボはユズののどのあたりを舐めた。え? いや、ていうか、噛んでるな。のど首をあむあむ噛んでいる。ユズはまったく反応しない。だいじょうぶかよ?

マーボをユズから引き離し、ユズを、普段使っていない4畳半に入れる。ユズは部屋の隅の物陰に隠れて固まっている。触ると、ふるえているようだ。猫の大家族で育ったユズは、親兄弟親戚猫たちから引き離されて、きっとすごく心細いのだろう。

とても心配だが、落ち着くまでそっとしておくことにする。ユズは夜のうちにエサを食べ、トイレも正しい場所ですませていた。

2日目

ユズは物陰から出てこない。ウトウトしているようなので、半日ほどそっとしておく。午後になって、エサの入ったお皿を物陰にいるユズの鼻先まで持っていってやると、その場でパクパク食べた。一安心。そのあとユズは物陰からのろのろと出てきて、ビクつきながらも私と鼻先であいさつ。気配を察したマーボがやってくる。ユズがマーボに関心を示し近寄ると、マーボは遊びモードに入ってユズにじゃれつく。ユズはあまり反応しない。マーボはさらに過激にじゃれつく。ユズが抵抗しないので、マーボがユズを一方的にいじめているようにしか見えない。マーボを引き離し、ユズを4畳半に入れる。

するとユズが部屋の中でキャウ、キャウと鳴く。おや、やっと鳴いた。と、マーボもドアのこちら側でニャー、ニャーと鳴く。どうも二人は会いたがっているようだ。ドアを開けると、ユズが部屋から出てきた。のろのろと歩いて部屋を巡回?しようとするが、すぐにマーボに飛びつかれる。ユズはマーボをさけてのろのろと物陰に入るが、どうやらすっかりハンティングモードに入ったマーボはユズから目を離さない。再びユズに飛びかかり、あちこちにあむあむと噛みつく。マーボ推定4〜5ヶ月、ユズは2ヶ月半〜3ヶ月。体の大きさはだいぶ違う。ユズは嫌がっていると思うが、あまり動かない。あるいは体がすくんで動けないのか? やっぱりマーボがユズをいじめているようにしか見えない。

再びユズを4畳半に入れる。キャウ、キャウとさみしそうに鳴くが、出てきてもマーボにいじめられるだけだよ?

夜、ユズにエサをやる。だいぶうちらに慣れてきたようだ。マーボにも会いたがっているようだが、マーボのユズを見る目はますますランランと輝いてきてちょっとコワイし、実際会わせると、マーボがすぐにユズに襲いかかるので、人間の目の届かないときは一緒にしておけない。

3日目

朝、ユズはキャウキャウ鳴いて、4畳半から出たがっていた。出してやると、やってきたマーボと鼻先であいさつ。朝御飯をやると、2匹で並んで食べている。いい傾向だ。

食後マーボが遊びモードに入り、ユズに襲いかかる。だが、ここにきてユズは抵抗することを覚えたようだ。ユズから繰り出されるネコパンチや「フー!」にマーボは少々引き気味。しかし体格や運動能力の差で、ユズはやっぱりマーボにかなわない。おまけに注意力が散漫だ。襲いかかろうとする当のマーボを見ず、私や、や、部屋の様子や、その他の動くものを見ている。実はマーボは相手にされていないのだろうか。

ユズもひもは好きなようだ。下の写真はひもで遊ぶユズ。マーボと違って動作はかなり緩慢である。

ひもで遊ぶユズ・その1(背後にマーボ)

ひもで遊ぶユズ・その2(テレビ台のかげにマーボ)


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