猫だより

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2021年6月20日

■サビ猫COCOチャン生きてるだけで丸もうけ

うちには太った黒サビがいる。名前はココチャン。

サビ猫ココチャン

現在我が家の猫5匹の中でいちばん重量がある。最近の体重測定で明らかになった。

まるまるしくてごめんなさいね

一般に、サビという毛色は人気がない。しかしその一方で、サビ猫に「ハマる」人もけっこう多いと聞く。

これはわかる気がする。黒猫のような気品がないぶん(※注1)庶民的で親しみやすく、特にそれが太っていると、妙な愛らしさがあるのだ。黒に混じった茶色の毛は秋を感じさせるお洒落な色で、ところどころクリーム色が入っているのもチャーミング。サビはほぼ全部メスであり、比較的穏やかな性質であると言われている。うちのココも他猫に対して穏やかで控えめだ。

大好きな椅子の上でお昼寝

もっとも、ココはコムギとともにチームこまったちゃんを結成する、こまったちゃんの一員でもある。意味不明なぐずり鳴きが多いので、おつむがちょっと足りないのではないかとも思う。

ぐずり鳴きの半分以上のケースは、トイレ(大)フィーバーであったとその後判明する。残りはよくわからない。何かご不満があるようなのだが。

毛をすいてやると、ぐずり鳴きはたいてい止まる

私が最初に「あの子はちょっとおつむが足りないのではないか」という疑念を呈したとき、は激しい抵抗を見せた。「そんなわけはない。あのクリクリで賢そうなおめめのココちゃんのおつむが足りないなんて、そんなはずがない」。

しかしその後も頻繁にぐずり鳴きを繰り返すココを見て、「たしかに …、ちょっとおつむが … 足りないのかも …」と夫も同意せざるを得なかったようだ。

けっこう仲良しチームこまったちゃん

粗相の問題もある。猫トイレ以外の場所にオシッコする猫はいったい誰だろうと、ずいぶん前から頭を悩ませてきた。コムギの現場は何回も押さえたが、ココの現場を押さえることができたのは、ココが家に来て3年以上経ってからだった。

つまりココは3年以上、粗相をしても叱られることなく、野放しにされてきたわけだ。

ココはおつむがちょっと足りないので、正規のトイレとそうでない場所の区別がつかないのだろう。いや、3年以上我々にしっぽをつかませなかったのだから、むしろ賢いのか?

おなかの特徴からの別名は「ピンク風船」

不妊手術後、3年以上おなかに毛が生えないココ。私が薄ぼんやりと把握しているところによれば、同じ多頭遺棄出身でココを含むサビ3匹のおなかに、毛が生えていない。ある人はこれを「一族の誇りの証」と呼んだ。誇りか。誇りならしょうがないな!

ココの定番バンニャイ寝

警戒心ゼロなココチャン。こんなところが、この太った黒サビの魅力かな。

※注1:いやもちろん、気品のあるサビ猫も存在しますよ! 実際に知ってます。


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