2009年4月25日
ユズは昔、人間の行動パターンを全く読めない猫だった。もう死語だろうけど、つまりは、KY(空気読めない)猫である。幼少時代を猫の大家族の中で過ごし人間との接点が少なかったというせいもあるだろうが、人間の動きや気分を察して自分の行動のタイミングを計るということが全然できなかったので、すべての難しい判断をマボ兄さんにまかせ、いつもマボ兄さんの後ろにくっついて歩いていたものだ。 そして現在。ユズは成長して、立派なAKY猫(あえて空気読まない猫)になった。人間が何をしていようが、自分のスイッチさえ入れば「アーン、アーン」とやかましく「自分の毛をすけ」と要求する猫になったのだ。 私はこのように執拗に毛をすいてもらいたがる猫を、寡聞にして他に知らない …。私が朝起きると「アーン」、食事をする横で「アーン」、仕事部屋にもついてきて「アーン」、夜中にトイレに起きても「アーン」、…。 「人間は忙しいんです! 見てわかりませんか?」 ユズ「わかりまちぇん」 というわけで、私が何らかの反応を見せるまで、「アーン、アーン、ウクーン、ウウーン、ウルー」と、背後で呪いをかけるかのように鳴き続けるのだ。 私が立ち上がるとユズはひときわ高い声で「アーン!」と鳴き、タタタタと小走りに走ってリビングのエステスペースに誘導する。 ユズのエステスペース ここからまた、実際に毛をすいてもらえるまでが、ユズの正念場なのだが …。まあ結局は私がいつも根負けするが。 しつこく訴えるユズ 夫はユズが私になついてていいなあと言うが、ここまでしつこくされるのは、さすがにうらやましくないそうだ。ユズもちょっと両極端すぎるよね。 |