2022年12月14日
そんなわけで、コムギをことさらせっせとかわいがったためだろうか、排尿障害はあっさり治ったが、案の定というか、スプレーのほうは改善が見られなかった。 そもそもコムギはトイレの何たるかを全く理解しない猫だし。好きなときに好きな場所で好きなようにオシッコをすることの何が悪い? と言う猫に、「いや、だから、悪いんだよ!」と道理を説く技量は私にはなさそうだ。 ケージ作戦ももう使えない。我々としては「コムギの健康」を人質にとられた形だ。スプレーするからと、一時的にしろケージに入れると、コムギはショックで健康を害し、オシッコが詰まって最悪死ぬそうだ。 今後もコムギのスプレーには唯々としてつき合うしかないのか …。 出窓で優雅に朝日を浴びるコムギちゃん 出窓はコムギのスプレー好発スポット。矢印のところにキッチンタオルを貼り付けている。ペットシーツよりキッチンタオルのほうがいい。安上がりだし、ペットシーツだとオシッコが裏に回り込んでベトベトになる可能性がある。まあ、雑巾での拭き取りは毎回必要になるけどね。 スプレー対策にはやはり「てみ」 猫のスプレー対策について検索すると、「スプレーしたら完全にニオイを除去し、その場所に繰り返しスプレーしないようにする」などと書かれている記事に出会うことがあるが、「同じ場所に繰り返しスプレーする」のであれば、むしろありがたい。それならもう、そこをその猫のトイレだと考える。そして「てみ」を置く。このやり方を私は全力で推奨します。 問題は、猫がいつも同じ場所でスプレーしてくれるとは限らないことだ。 猫のためにと思って複雑な形状の猫棚を作ってしまった コムギはこのあらゆる段でスプレーする可能性がある。その方向によっては、下に置かれているいろんなものにオシッコが降り掛かる。コムギが猫棚に乗ると、心配で目が離せない。 とにかく、猫なので、高い場所に乗ってそこからやれるわけだ。 洋服ダンスの上にはインテリアテープ こうやって壁との間に隙き間ができないようにしておかないと、オシッコが下まで染みわたってそれは悲惨なことになる。 けっこう盲点なのが、引き出しタイプの収納家具や、プラケースだ。中のものはガードされているように見えるが、スプレーされると、隙き間からオシッコが入り込み、中のものもベタベタになる。引き出しの前にも「てみ」を置かねばなるまい。 コムギにはそのときどきでブームがあるようで、新たなスプレースポットを開拓することもある。近ごろキッチンの調理台もターゲットになった。ガスコンロ近くにオシッコがかかっていたときは愕然とした。ちょっと前にはテレビにも振り掛けていたようだ。 スプレーによって不具合が生じたテレビ オシッコがかかると危険な製品もあるだろうから、気をつけなければならない。 スプレー好発場所に観葉植物を置いてみたが … 結局、あまり関係なく、スプレーされている。鉢や植物にもオシッコがかかるので、かえって複雑な状況になっているかもしれない。 こんな感じで、大して役に立たなかった対策もいろいろあったなあ。 うちでは部屋の数カ所にトイレットペーパーを備え付けている どこにスプレーされてもすぐ吸い取れるようにするため。まあ、気休めにはなるかな。猫が吐いたときにも使えるし。 そうやって気休めを積み重ねて、どうにかやっていくしかあるまいよ。1つ慰めになることを挙げるなら、こんな猫を里子に出さなくてよかった。保護当時、コムギの容姿なら里親さんは見つかったかもしれないが、これでは申し訳が立たないものね。 |