猫だより

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2015年10月29日

■ユズ永眠

庭の菊が咲き出した頃。
ユズが静かに息をひきとりました。
11歳と約10カ月でした。

 

 

亡くなる1週間前、ユズは突然何も食べなくなった。

ユズは弱っていたが、リラックスしていた。夏のときのように何回も吐くようなことはなく、晴れた日の午前中は猫庭に出て日なたぼっこをし、その後は部屋に戻って、好きな場所で寝ていた。

亡くなる前の日も、ユズは猫庭の芝の上で日光を浴びながら、しばらく寝ていた。目が覚めて、部屋に戻ろうと思ったようだが、ステップを自力でのぼる力が、ユズにはもうなかった。

以後は急速に、歩くことができなくなり、数時間後には起き上がることもできなくなった。

長い間、ユズをひざにのせていた。ユズは落ち着いて眠っているように見えた。

翌日の昼、と私の見守る前で、ユズの呼吸が止まった。

あまり苦しまなかったと思いたい。でも死ぬのだから、苦しくなかったわけはないですね …。

 
***
 

この3カ月は、贈り物でした。私たち夫婦にとっては、ユズをもう一度可愛がるチャンスを得ながら、いつか来る別れに向けて心の準備をするための。そしてユズにとっては、飼い主に目いっぱい要求をして、おいしいものを食べ、日の光を存分に浴びるための。

私の枕が好きでした

 

今はお骨になってリビングの本棚にいます。

 


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