猫だより

ホームへ戻るバックナンバー


2016年8月2日

■マーボ、宿便除去処置を受ける

昨冬、ぐるぐる回るなど認知症っぽい症状を示したり、ひきつけを起こしたりしていたマーボ。しかしここ数ヶ月はもう、ぐるぐる回ったりしないし、ひきつけも起こさない。投薬も何もしていないが、脳機能が自然に正常化したのか …? 何はともあれ、まずはよかった。

庭を歩くマーボ(3月)

だが別の問題が発生した。それが、「便秘」。

5月にマーボは一度便秘になった。3日間ウンチが出なかった。トイレでいきんでもなかなか出ない。ついには部屋中ところかまわず「大」の排出を試みるという行動に及んだので、動物病院に連れて行った。

先生は触診して「たしかにちょっと詰まっていますね」と言い、マーボのおなかを揉んで、便をほぐしてくれた(←素人がやるのはお勧めできないそうだ)。そして、「牛乳や油(サラダ油など)を与え、1週間ほど様子を見るように」とのこと。

聞けば、便秘のときはドライフードよりウエットのほうがいいらしい。そこでモンプチのテリーヌにサラダ油を混ぜて(マーボは牛乳は飲まないので)食べさせていたところ、1週間たたないうちにお通じが来て、マーボの便秘は無事解消したのだった。

だから先日マーボが再び便秘になったときも、飼い主は油を与えれば便秘がなおると考えた。

しかし今回、マーボはサラダ油を混ぜたテリーヌをあまり食べてくれず(オリーブオイルでも同じだった)、テリーヌ自体、徐々に食べなくなり、しまいにはパウチのスープ部分とか、ちゅーるしか、口に入れなくなった。ビオフェルミンをエサに混ぜてみたが効果なし。マーボは何度もトイレに行ってがんばっている。でもいっこうに腸の中身が出る気配はない。

1週間が経過。そろそろマズイと思い、病院の予約を取ろうとホームページでスケジュールを確認したところ、休診日などの関係で、いつもの先生の予約がとれるのは3日後だということがわかった。

どうしよう。と二人で考え込んだ。

ここまできたら摘便(肛門から便をかき出すこと)が必要になるかもしれない。摘便はおそらくデリケートな処置だろうから、知らない先生にお願いするのはためらわれた。いつもの先生なら、腕は信頼できる気がする。

結局、3日待つことにした。

その間、マーボが繰り返しトイレに行っては失敗に終わる様子を見ながら、飼い主は胃の重くなる時間を過ごした。じっとしていられないのでいろいろ検索。ぬるま湯浣腸というのを見つけたので試してみたが、出なかった。それで効果が現れるようなタイミングはすでに逃していたのではないかと思う。

スヤスヤと普通に寝ているようにも見えるが …

食欲の減退したマーボのためにモンプチのスープを買ってきて、舐めさせた。脱水状態になったらいけないので、ポカリスエットをシリンジで飲ませたりもした。マーボはずいぶん痩せてしまった。

ようやく診察日到来。触診でマーボのおなかの詰まり具合を確認した先生は、これはもうお尻からウンチを取り出してあげたほうがいいですね、と。

先生の話では、浣腸(グリセリンか何かを使うやつ)は、猫にとって負担なので、そうそうやらないのだそうだ。摘便については、よほど暴れる猫でなければ、鎮静剤など使わなくてもいけるらしい。

というわけで摘便をお願いすることにして、そのまま病院にマーボを預ける。

夕方、指定の時間に再び病院へ。マーボはキャリーケースの中で落ち着いて寝そべっていた。ウンチはなんと、9割以上取り出せたという。取り出されたウンチも見せてもらった。水分の少ないコロコロした固まりが、量にして、たぶん、全部で握りこぶし2つ分くらい、ってとこ? 猫のサイズからすればけっこうな量だ。

取り出してもらえてよかった …。あのままだったらマーボはウンチが出ないまま、衰弱して死んでしまっただろう。

摘便は大変な処置だったと思うがマーボはそれほどダメージを受けた様子もなく、家に帰ってしばらくすると食欲を示した。体力回復が第一だと考え、マーボの食べられるものをちょっとずつ食べさせた。

ウンチを取り出してもらってスッキリしたマーボ

その後、先生の言う「残りちょっと」分と思われるかけらが、当日1回、翌日1回、トイレに転がっていた。

恒例のお散歩。運動不足を解消しないとね

夫「マーボ、ちゃんとウンチ出せよ〜」

心配なのは今後のお通じだけど、順調に出てくれるかな。とりあえず、ネットで評判のよかった「ロイヤルカナン 消化器サポート(可溶性繊維)」を試しているところだ。


前へホーム次へ
猫だよりバックナンバー