猫だより

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2018年1月8日

■マーボについて

変な話だが、生から死へと移行して、マーボはとても綺麗になってしまった。

生前は、顔の汚れを拭き取ってやろうとしても、マーボが嫌がるので十分には拭いてやれなかった。その汚れをていねいに拭き取れるようになった、というのが1つの理由だが、ほかにもある。

死が近づくにつれ、脱水が進んだからだろうか、風邪の症状である鼻水などが出なくなり、涙で黒く縁どられていた目もだんだんきれいになり、もとのマーボの目にもどった。そればかりでなく、茶色く汚れていたかかとや、黒く色がついていた後ろ足の爪も、なぜか汚れが抜けて、ほとんど白い白になった。

マーボはすごく綺麗だな。これはもう聖なる白猫だな。聖獣マーボだ。とそう話し合った。

日曜日、おおみそか。マーボの火葬。遺骨をもらって帰る。

動物病院からマーボとミーコのために、綺麗な花が届いた。


マーボの骨壺はミーコのよりもひとまわり大きい。ペット霊園の方が、マーボの骨は通常の猫用の骨壺には入らないだろうと、大きいものに替えてくれたのだ。

マーボは本当に、大きくて立派で、綺麗な猫だったんだな、と、私たちは話し合った。「でもすごいぐずりんぼうだったけどね」とも付け加えた。マーボは大きくて綺麗でぐずりんぼうだった。

そして、他猫に対して気のいい猫だった。マーボはミーコに付いていってしまったのではないかという気がする。もともと、2年前にユズが他界したとき、マーボの半分もいっしょに付いていってしまったという感じだった。今回、風邪を引いたとはいえ、ずいぶん急だったように思う。

マーボとミーコ(12月20日撮影)

自分用のメモとして、ここ2年のマーボの経過をまとめておく。あまり病院に連れていっていないので、データは少ないのだが。


全盛期、マーボの体重は7キロくらいだっただろう。最後はその半分まで減っていた。


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