猫だより

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2020年2月8日

■コムギ(+ほか約1匹)のトイレ問題

コムギを拾ってからもうすぐ2年。コムギを通じて私が学んだことは、小さな命をいつくしむ心、とかそういうものではなく、世の中にはトイレを覚えない猫もいる、という事実だった。

ぼくがコムギです

猫が5匹いるのでトイレは多めに用意しているし、バラエティにも富んでいる。

我が家の現在の猫トイレ

猫たちにはそれぞれお気に入りのトイレがあって、たとえば女子3匹はつぼ型トイレで「大」。ルナは「小」は必ずペットシーツ。チャッピーは猫庭の川砂トイレや水槽砂トイレ、猫庭が開いていない時間帯は普通のトイレを使う。などなど。

しかしコムギはどのトイレも気に入らなかったようで、「大」をずっと、猫庭の地面でしていた(図の×印のあたり)。「小」に関しては、あまり把握できていないが、たぶん芝草トイレや川砂・水槽砂・ペットシーツあたりかな。

コムギは「大」を早朝にすることが多いので、コムギがせつなそうに鳴いて、ソワソワする気配を感じたら、私は眠気を振り払って起き上がり、猫庭へ出る窓を開放してやらなければならない。でないとどこにされるかわからない。まあ、しばらくはそれで何とかなっていた。

コムギはぼくです

しかしあるとき、コムギのトイレ大のサイクルが変わった。未明から夜明け前の時間帯にそのタイミングが訪れるようになったらしい。

結果、私が朝起きると、長座布団の真ん中にコムギの産出物が鎮座している、という事態が発生することとなった。

ココノンチャッピーもお気に入りの長座布団なのだか …

3日目になると、ブツは巧妙に隠されていた。

ブツの上におもちゃのひも

コムギとしてはとてもうまくやったつもりなのだろう。

5日目。私はついにこの長座布団をあきらめ、カバーを洗って半分にカットし、別の小さい座布団にかぶせ、それをコムギに捧げるいけにえとして(←無生物だけど)もとの場所に置いた。

果たしてコムギはそこに「大」をするようになった。

ブツを埋めようとするコムギ

事後は、ブツを除去後、カバー表面の汚れをペーパーと除菌剤を使って拭き取るだけ。ウンチがゆるいとカバーや座布団を洗う必要が生じてしまうが、砂やペットシーツを消費しないのでお財布にはやさしい、かも …。

長座布団本体は新しいカバーをかけて寝室に移動

結局、さまざまな努力にもかかわらず、コムギに猫用トイレを覚えさせることはできなかった。これは人間の敗北だろうか …。いや、自然(猫)を人間の意図どおりに動かそうなど、所詮無理なのよね。

それでも今回は、コムギにとっても飼い主にとっても、妥協できるラインに物事を収束させることができたのではないかと思う。つまりは引き分けで、一件落着だ。

だが我が家にはこれとは別の、「小」の問題もあるのであった。続く。


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