2019年8月13日
数年前から近所でときどき見かける三毛猫。我々夫婦は「マメ子」と呼んでいた。 今年初めごろのマメ子 マメ子はいつ見ても健康状態のいい猫で、私は外飼いされている猫なのかな、と思っていた。しかしご近所さんは、あれは毎年この界隈のどこかで、勝手に子猫を産んでいるようだ、と言う。 私は「えー産んでますかー?」「あの猫は誰かに飼われてるんじゃないですかー?」などと半信半疑の反応をしていた。面倒事に関わりたくなかった。 昨年クルミがうちに来たが、我々はマメ子と関連づけて考えることはなかった。 クルミちゃん。いまは里親さんのもとで幸せに暮らしているだろう しかし今春、どう見てもおなかの大きいマメ子が道を歩いているのを目撃。その後、タムタムが庭に現れた。タムタムは草刈り機の轟音に驚いて、母猫とはぐれてしまったのではないかと思う。 タムタム。やはり里親さん宅でかわいがられていることだろう タムタムについてご近所さんと話をした際に、新たな情報を得た。マメ子が年ごとに子猫を産んでいるのはたしからしく、実際、マメ子の子どもを飼っている家もあるという。子どもの不妊手術はしたが、母猫はつかまらないのだそうだ。 おそらくタムタムの母親もマメ子なのだろう。周辺をうろつくマメ子を2〜3回見かけた。子猫を探しているようにも見えた。 マメ子には悪いが今さらタムタムを返すわけにはいかない。そのうちあきらめたのか、マメ子を見かけることも少なくなった。気になるものの積極的に捜索するというほどでもない。もちろん、今後もうちの庭に継続的に子猫が現れるのは困るから、マメ子についてはいずれどうにかしないとならないだろうが。 6月から7月にかけて、長い梅雨が続いた。 雨模様のある日、猫庭のそばで、白黒ブチの猫が哀れっぽい声で鳴いていた。 この猫は数ヶ月前から見かけるようになった未去勢のオスで、体の側面に3つの黒いブチがあるため、我々夫婦は「みつまめ」と呼んでいた。みつまめは、見れば目や鼻もグズグズで、いかにも情けない様子。さすがに可哀想になり、エサを出してやった。で、この際なので餌付けして、捕獲し、去勢手術をしようかと考えた。 ところが2日ほど経つと、エサを食べに来る猫はマメ子に置き換わった。みつまめは来なくなった。マメ子に追い出されたのかな? 考えてみれば我々の最終目標はマメ子なのだから、このままマメ子を餌付けして、手術すればいいんじゃないか。こうしてマメ子TNR計画が始まった。 庭に来たマメ子 エサを待つマメ子 結果から言うと、手術は無事完了。しかし私たちは野良猫を捕獲することの難しさを思い知った。一連の経過は次回から。 |