猫だより

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2004年12月28日

■ユズ子ちゃんの発情期

ある日、ユズのトイレの回数が増えた。1日に3〜4回もおしっこをするので「すわ、膀胱炎か」と思って動物病院に連れていく準備をしかけたが、そのあと「オオーン、オオーン」と驚くほどの太い声で鳴き出したので、どうやら発情期だということがわかった。

ユズもそろそろ1歳になろうかというお年頃。しかしマーボがすでに去勢済みなので妊娠の心配はないし、ユズは成長が遅いように見えたので、避妊手術は来年になってからでいいかなとのん気にかまえていたのだった。そもそもユズはヘンテコだから、こいつほんとに発情期なんて来るのかな?とすら思っていた。

ごめんなさい。立派に発情期が来ましたね。わかったからそんなにオウオウ喚かないで!

とお願いしても効き目があろうはずもなく、ユズは朝昼晩、寝ているとき以外はずっとボリュームを最大にしてオンオン鳴き喚く。ユズも大変だろうが人間も大変だ。体をうりうりなでくりまわしたり、オモチャであやしたりすれば、その場は落ち着くのだが、所詮は焼け石に水。数分もたたないうちにまたオーウオーウとなる。夜間もこの調子だからいいかげんカンベンして!という気分だ。

マーボは最初、自分が遊びをしかけてもユズがぜんぜん乗ってこず、ウゴーウゴーとうなっているのをキョトンとした顔で眺めていた。夜は安眠妨害されてマーボもいささか迷惑そうだ。それでも私がイライラしているのを見ると、寄ってきてねんねんと言い、しっぽで励ましてくれる。かわいい猫である。

しかし事態がいっこうに改善されないので、ついにマーボは自分が一肌脱がなければならないと思ったらしい。あるとき見ると、マーボがユズの上に乗っかっていた。

だが、ユズの体勢が悪い。マーボが乗っかろうとするとそのたびにユズはコロンところがって仰向けになってしまうのだ。そういえば以前からころがりがちな猫だったっけ …。マーボはこれをひっくり返して正しい向きにしようと懸命だが、ユズは断固拒否である。マーボは「ニャーオ」と言って怒っている。私も「ユズおまえはどうしたいんじゃ!」と聞きたい。ていうか、マーボじゃイヤなの?(手術しちゃってるもんねぇ …)

【第1ラウンド】 どうしても仰向けになってしまうユズ

何とかひっくり返そうとするマーボ

失敗、そしてユズのキック

【第2ラウンド】 セクシーダイナマイトユズ

寝技をしかけるマーボ

押さえ込みに入ったか?

しかし、かえされてしまった

【第3ラウンド】 今度はどうだ

???

またしても失敗?(そしてユズの平手打ち)

ユズの発情は4〜5日ほどでおさまった。あるとき「オーウ、オーウ」と鳴いていたのが、途中から突然「ニャーオ、ニャーオ」という普通の声に変わったのだ。発情エネルギー切れといった感じである。ユズは急速にいつものユズに戻ってきて、紙くずを追いかけて遊んだりしている。

やれやれ。


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