2005年4月13日
そんなわけでジャムはマーボとユズをすっかり敵に回してしまった。彼らがこわくてジャムルームから出てくることができない。さみしがりやのジャムは、人間が部屋に入っていくとニャン、ニャンと言って喜び、頭をコツンコツンと人間の体に押し付けて、ぐるぐると3周くらいスリスリする。人間に対してはなつっこい、かわいい猫なのである。 しかし猫に対しては …。ユズとの対決以来、ユズの顔を見ただけで「ミギャーーー!!!」と死にそうな声で悲鳴をあげる始末。ジャムの飼い主が、 「ミー(ジャムの別名)はケンカ弱いから」 と言っていたが、ほんとに弱い …。そもそもケンカにすらなっていないわけだし。 しかしジャムは元来、一室にこもっていることなどできない猫なのである。夕食後、ジャムが扉をカリカリカリカリ引っ掻いているので、マーボもユズも押し入れで寝ていることだし、とドアをあけてやった。 部屋を見回るジャム ジャムはさっそく出てきて、ときどきフゥゥーと言いながら慎重に部屋を見て回る。こわい猫はいなそうだ、と安心したころ、気配に気づいたユズ、そしてマーボが押し入れから出てきてしまった。「ミギャーー!!!」さあたいへん! 部屋の奥に引っ込んでフゴーフゴーとうなるジャム 共同戦線を張るユズマボ軍団 ユズとマーボににらまれながらうなり続けるジャム。両者の間に緊張感がただようが、双方ともすぐに飛びかかる気はないらしい。緊張に耐えきれなくなったのか、ジャムはカーテンの陰に隠れてしまった。 ジャムはカーテンの陰でうなり続けている ユズは戦闘体勢を解いた マーボはちょっとバトルしたい ユズは戦線から離脱 マーボはどうしようか迷っている ジャムはまだフゴーフゴーとうなっている ユズはすでに3回にわたり自分の優位を見せつけたので、どうやら余裕こいているらしい。マーボはジャムと直接対決してみたいが、やっぱちょっとあの「ミギャーー!」はこわいかも、という感じだ。 ユズマボは眠くなってきたようだ ジャムは警戒を解かない ユズは寝てしまった マーボはなに転がってんだか ジャムはうなり続けている このあと、ジャムはなおもカーテンの陰に隠れていたが、数分たってからようやく出てきた。そのままおとなしく自分の部屋に帰ればいいものを、おそるおそる、寝ているユズに近づいていって、わざわざ「フーーッ」とか言っている。そうまでして自分の負けを認めたくないのだろうか。猫・人間一同、あきれてしまって一言もない。 しかたなく私がうなるジャムを抱えてジャムルームに連行。うちの猫ズの平和な気分がジャムに伝わらなくて残念だ。 |