猫だより

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2007年3月22日

■ユズ、かわいさの歴史

スポーツなどにおける成長の度合いをグラフに表すと、それは一般に、単純な右上がりの直線にはならない。普通は、一定の停滞期の後に急成長、ということを繰り返す。努力はすぐには成果にならず、来たるべき成長に向けてエネルギーが蓄積され、そして一気に躍進、となるわけだ。つまり、成長は次のように階段状になるのである。

成長グラフ

私はかねがね、ユズのかわいらしさレベルの成長も、このような経過をたどるのではないかと考えていた。つまり、次のような感じだ。

ユズのかわいさ成長グラフ

第1回目の(かわいらしさに関する)急成長期は、おそらく2005年初めごろにあった。ちょうど、「なぜユズはこんなにかわいくなったのか」の少し前にあたる時期である。

このころのユズは一気にかわいさを増したので、「アロエリーナ」のノリで「ユズリーナ」と呼ばれるようになった。そのうち「ユズ」が抜けて、「リーナちゃん」になった。リーナちゃんはとてもかわいかった。

リーナちゃん

ユズのかわいさはその後もじわじわと成長していたが、いつしか停滞期に入ったようだった。そのころリーナちゃんはなぜか「リーナボン」になった。

なぜ「ボン」が付いたのかには、2つの理由が考えられる。1つは、セクシーの代名詞である「ボンキュッボーン」から来ているというもの。ユズはしょっちゅう「ウククゥ」と鳴いてリビングマットの上で転げ回っているが、これはセクシーのなせる技ということで、うちではユズはなかなかのセクシーキャットと見なされているのである(むしろ「チェクチーキャット」だが)。

チェクチーなユズの後ろ姿

もう1つの理由は、ユズがおもちゃを追いかけてボーンボーンと跳ね回るので、「ボン」が付いた、というものだ。長毛の特色を発揮しつつあるユズが跳ね回っているさまは、さながらゴムまりが弾んでいるようなのである。

おもちゃを追って跳ね回るユズ

そして今では、「リーナ」が抜けて、「ボンボン」と呼ばれている。ボンボンはすでにだいぶかわいいが、私はもう一段階、レベルアップする余地がユズには残っているのではないかと考えている。

ユズの頭の毛は、もうちょっと長くなってもいいと思うのだ。不可思議なことだが、ユズの毛は、下半身からだんだん長くなってきた。子猫のころ、長いのはしっぽと下半身の一部の毛だけだった。それがだんだん上半身の毛も長くなり、今では首回りもすっかりフサフサになった。あとは頭もフサフサになれば、おそらくそれがユズの完成形だ。

だが本当にユズは、いつか完成形になるのだろうか …? 完成形を迎えないまま老猫になるのではないかという一抹の不安も拭えないのだった。


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