猫だより

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2018年3月31日

■保護猫コムギ(つづき)

トリコモナスについてネットで調べた。子猫の下痢がいつまでも治らなくて飼い主が困っている事例がいくつも出てきた。

コムギも下痢が続くかもしれない。とすると、トイレ砂の猫トイレで排泄をしないのは、かえって都合がいいかもしれない。ペットシーツの上でトイレさせたほうが片付けが楽だ。

3日目

朝、見に行くと、コムギはまた寝床となっているペットシーツの上に下痢便をしていた。しかし体にウンチは付けていなかった。進歩だ。

処方された薬を飲ませる必要がある。猫の会の方に教わったとおり、少量のエサ(ヒルズのa/d缶)で粉薬を包み込むようにして、皿に載せて与える。

コムギはあっさり食べた。チャッピーのときの失敗を思うと、これはかなりラッキーだ。

粉薬の量が多いため、この方法でちまちまと4回給餌。それから残り分のエサをまとめて与える。

コムギはずいぶん食欲が出てきた。口内炎があるらしいのにもかかわらず、カリカリも食べた。あんまり急に食べさせても良くないだろうから、この日はちょっとずつだ。

4日目

コムギの下痢は突然治った。

寝床となっているペットシーツの上に、ころころしたウンチが載っていた。わぁお。

近くのホームセンターやスーパーで、買い物がてら、店内の掲示板を調べてまわった。「猫探してます」という貼り紙は見つからなかった。

コムギはちょっと熱がある感じだったが、よく食べた。生命力の強さを感じる。

柵を乗り越えようとするコムギ(写真はのツイッターから拝借)

5日目〜

投薬もうまくいっているし、便の状態もいい。

セルフお手入れもするようになった

トリコモナスについてさらに調べた。この原虫は検出も駆虫も難しいらしい。しかし子猫が大きくなって体ができてくると、下痢や軟便はたいてい治まるとのこと。ただ原虫は引き続きおなかの中にいて、その猫はそのままキャリアになる。多頭飼育だと他猫にうつりやすい。

うちの猫たちにうつったら困る。が …、

そもそもうちの猫たちが、キャリアでないと言い切れるのか。大人の猫は症状が出ないらしい。症状がなければ、検査もしないし。

考えてみれば、マーボやユズはこのキャリアだったかもしれなかった。マーボとユズが幼い頃は、軟便で苦労した。検査では何も出ず、1歳を迎える前に自然と治った。改めて過去の「猫だより」を読み返してみると、トリコモナス症が当てはまりそうに思える。

仮にそうだとして、チャッピーにはうつっただろうか? チャッピーは幼少の頃うちに来たが、おなかをこわしたことはなかった。チャッピーは他猫とトイレを共有することを嫌う。まあ、チャッピーは飼い主より賢かったわけだ。

とはいえ最終的にはうつっていた可能性もある。チャッピーはよくマーボと一緒に寝ていたし、晩年のマーボはお尻が常に完璧にキレイだったとは言い難い。

いろいろ考えると、トリコモナスというのもどの程度大きく扱ったものか、微妙な問題だ。しかしもちろんうつさないに越したことはないので、まずはコムギの駆虫を目指す。

コムギの便の状態は良好。しかしトイレを覚えてくれないので、まだケージから出せない。

ある夜のケージ内部

ふかふかしたものがあると、コムギはそこで大をしてしまう(上の場合、おざぶの上でしていた)。小はどこでするか、傾向がつかめない。猫トイレは、砂が入っていても、紙が入っていても、使おうとしない。おから砂は食べようとする。どうしたものかな。

ブラッシングされて転がるコムギ


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