猫だより

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2022年8月28日

■みつまめケガをする(つづき)

前日に続き、次の夜も、オシッコと少量の「大」がトイレの中にあった。翌日、みつまめを再び病院に連れていく。今度はレントゲン撮影だ。

画像を前に、先生の説明を受ける。損傷しているのは骨盤だった。ここが折れている、という明確な部位は見当たらないものの、左右に歪みが生じている。このくらいだと、猫は自然治癒力が高いので手術しなくても治る可能性がある。ただ、骨盤の歪みのせいで便の通り道が狭くなってしまうと、便秘という問題が出てくる。神経の症状も、後から現れないともいえない。先生は怖いことを言う。1週間様子をみてからもう一度診察しましょう。

この日の朝のみつまめ

先生に見せるために動画を撮った。上はその一場面。初日よりマシだが、まだ後ろ足をひきずっている。

みつまめは安静が必要だ。でもケージには入れていない。猫部屋の中を自由に動き回っている。

みつまめの友達のもみじも、この際だから家の中に入れてやりたいが、養生中のみつまめと一緒にするわけにはいかない。もみじがいればみつまめは心強いかもしれない。でも一緒に遊んでしまったら困る。

みつまめがいなくて、心なしか不安げなもみじ

みつまめは食欲が増し増しになり、バクバクと食べ出した。うちの猫たち1匹あたりの軽く2倍は食べる。そしてポコポコと「大」を産出。1日3回くらい? オシッコもわりと頻繁にしている。もちろん出ないよりはいいが、いくら何でも回数が多すぎやしないか。でも絶食→多食による一過性のものかもしれないな。

そして毎日、やたらと鳴き声をあげる。驚いたココチャンがぐずり鳴きを止めたくらいだ。なにしろ、ココチャンが「エッエ〜ン、エッエ〜ン …」といつものようにぐずり鳴きを開始すると、すかさず猫部屋から呼応して「ミャウオン、ミャウオン、ミャウオン、ミャウオン、…」と甲高い鳴き声がエンドレスに聞こえてくるので、ビックリしたココチャンが黙り込んでしまうようになったのだ。

猫部屋方面を警戒するこまったちゃんズ(ココ&コムギ)

みつまめの後ろ足の具合は日に日に良くなっているようだった。

4日後のみつまめ

これも動画の一場面。下半身を引きずらなくなった。まだまだ不安定だが、いちおう歩けている。鳴き声はますます激しく、咆哮と言ってもいいくらい。外に行けないのが不満なのか、あるいはまだ食べ足りないとでも言うのか。人間が部屋に入ると一瞬警戒するが、顔を拭いてもらったり毛をすいてもらうのが気持ちいいらしく、喜んでいるっぽい。人間が立ち去ると、不満げに鳴く。けっこう甘えん坊だ。

1週間後の診察。体重6.75kg。再びレントゲン撮影。左右非対称だった骨盤が、まずまず対称になっていた。これならこのまま自然に任せてよさそうとのこと。損傷した部位の組織が固まるのに1ヶ月〜1ヶ月半かかるので、その間できるだけ安静にする。

便秘の兆候に注意しなければならない。便の形、回数、排便時のふるまいなど、良くない変化を見逃さないこと。

次の診察はいつですか、と聞いたら、何か特別悪いことでも起きないかぎり、もう通院は必要ないと言う。えっそうなの? ちょっと拍子抜け。駆虫薬(ブロードライン)を、もみじの分も合わせて2本もらって帰ってきた。

鳴いてばかりのみつまめ。涙やけが治らない

家の中から聞こえるみつまめの声に反応するもみじ

あとは、あせらず治癒を待つのみ。それほど大事に至らずにすんで、本当に良かった。


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