木瓜、芝桜


すぐ横ではローズマリーも咲き続けています。ローズマリーって花期長いんですね。

弟の死後数ヶ月して、寝たきりだった父が亡くなりました。母は最後まで、弟が亡くなったことを父に知らせる勇気が出せませんでした。

父はここ4年ほどの間、いよいよ死ぬ、と思ったら助かった、ということを繰り返していました。要介護状態になった直接のきっかけは、オーバードーズです。

入院先の病院で暴れて備品を壊したりもしたらしく、コロナ禍で大変な状況にある医療機関に多大な迷惑をかけました。このとき、病院からの度々の呼び出しに対応してくれていたのは弟です。

父と弟は、それまでは非常に険悪な間柄で、同じ空間に一緒にいることもできないほどでした。長い間行方知れずだった弟が無一文で実家に戻ったとき、父は「40にもなろうかという息子に自分のなけなしの財産を食いつぶされる」と泣き言を言ったそうです。父のこうした反応は私には意外ではありませんでしたが、弟は失望したでしょう。

しかし父が倒れたとき、弟は病院とのやり取りや複雑な各種手続きを高齢の母に代わって行い、父が退院して（実家から数キロのところにある）居住地に移ってからは、通いで介護の手助けをしていました。弟は以前よりも元気になって、自分が誰かに必要とされていることをうれしく思っているようでした。父もだんだん弟を頼りにするようになりました。

が、介護をめぐる意見の相違からか、母と弟の関係が悪化。もともとギャンブル依存の傾向があった弟はまたしてもパチンコにお金をつぎ込み始めたらしく、母もどうしていいかわからない様子でした。そして父が入院するようになると、両親と弟の接点は途切れてしまいました。

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私は、弟の死後の実家の掃除をすることは別に嫌ではありませんでした。急なことで私は弟の火葬に立ち会えなかった。掃除は供養だと思ってやりました。部屋を片付けて、多少なりとも気持ちの整理がついたように思います。

この実家に私は中学高校の5年間住んでいました。きょうだいは5人で、そのうち2人は10代で家出、1人は10代半ばで追い出されたも同然。今にして思えば、あまりまっとうな家庭ではなかったかもしれません。いちばん下の弟は20歳すぎに亡くなりました。おそらく自殺だったと思います。

昨年、もう一人の弟が実家で孤独死しました。彼は若い頃につまづいた後、人生を立て直すことができませんでした。人付き合いもなく、近隣の方の通報で見つかったようです。

実家はもう何年も前から相当に傷んでいて、両親は他所へ移っていました。この家はどのみち解体するしかない、であれば特殊清掃は不要と考え、身内の中に他に対応できそうな人間がいなかったため、私が行って掃除と片付けをすることにしました。夫にも同行してもらいましたが、部屋の掃除は私一人でやりました。ホームセンターで使い捨てのツナギ（数百円の簡易なものです）を買い、丈夫な業務用ビニール袋、殺虫剤などを用意。靴や靴下は、自分の古いものを着用し、作業後に処分しました。

弟の所有物は驚くほど少なく（両親が残していったもののほうが多かったくらいです）、2日ほどで、室内のものはほぼ分別できました。

この実家を処分するにあたっては、近隣の方の親切に本当に助けられました。

掃除をしているときに声をかけられました。相手からすればもちろん、空き家をいいかげんな状態で放置されては困る、という気持ちもあったでしょうが、それ以上に皆さん親切で、よくしていただきました。おかげで土地を引き取ってくれる方も見つかり、家も、お金をかけて解体せずにすみました。何でも地目等の関係で、解体して更地にしてしまうともう家を建てられなくなるか、建てられたとしても手続きが非常にややこしくなるのだそうです。

いろいろ終わってほっとしています。関係者の皆さんに感謝します。

咲いた、咲いた、チューリップの花が


巷では桜がそろそろ満開に近づいています。桜とチューリップがいっしょに咲くとか、変な感じですね？

ヒメコブシ


今年は花つきが悪いです。つぼみをヒヨドリにむしり取られていましたからね… (-_-;